業務内容のご案内

有限会社前田建業は、長崎県雲仙市に拠点を構え、長崎県を中心に周辺地域で型枠工事を手がけています。RC造の建築物において、小規模な建物から大規模な建築プロジェクトまで、幅広い施工実績を誇ります。
本記事では、当社が手がける具体的な業務内容や、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。掲載されていない業務についても対応可能な場合がございますので、ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
拾い出し
設計図を基に、建物の骨組みとなる柱や梁、壁などの寸法や形状を算出し、必要な材料とその数量を正確に計算します。この作業は予算やスケジュールに大きな影響を与えるため、精度が求められます。工事の円滑な進行には、適切なスタッフ配置が不可欠です。また、クレーン、エクスカベーター、コンクリートポンプなどの建設機械の使用計画を立て、その使用料も算出します。こうした正確な予算と計画を策定するため、経験豊富な職人が払い出しを行います。

加工作業
加工図が完成次第、型枠の材料であるベニヤ板や桟木の加工作業を開始します。加工図を基に、それぞれのサイズに合わせてベニヤ板を正確に切断・加工し、現場へ搬送します。当社には、作業場で加工を専門に行う熟練の従業員が在籍しており、現場での修正が発生しないよう、一つひとつ丁寧かつ正確に作業を進めています。加工には丸ノコなどの電動工具を使用するため、型枠大工としての経験や高度な技術が求められる工程です。

墨出し
墨出しとは、工事の基準となる線や印を柱・床・壁に正確に記す作業です。この印を基に型枠を設置するため、位置や方向を正しく特定できるよう、垂直・水平をミリ単位で確認しながら、わずかなズレも生じないよう慎重に印を付けていきます。
一般には馴染みのない言葉ですが、「墨壺(すみつぼ)」と呼ばれる道具を使って線や印をつけることから、「墨出し」と呼ばれています。

建て込み作業
正確に記された印に沿って加工された型枠を現場に運び、組み立てていきます。建て込み作業は建物全体の品質を左右する重要な工程です。そのため、墨の位置に合わせて柱・壁・梁などの型枠を正確に設置します。
この後に流し込むコンクリートは重量があり、高い強度が求められるため、型枠の設置には細心の注意が必要です。水平器などを用いて慎重に調整しながら作業を進め、最後に型枠が歪まないよう専門の金具でしっかりと固定します。

コンクリート打設
コンクリート打設は、建物の型枠内に生コンクリートを流し込む作業です。コンクリートが均等に行き渡るよう勢いよく流し込むため、型枠には強い圧力がかかります。建物の躯体精度を維持するため、打設中は型枠に歪みや異常がないかを常に確認しながら作業を進めます。一度コンクリートが固まると修正が困難なため、慎重な施工が求められます。

型枠解体
コンクリートが十分に硬化し、必要な強度が確保されたら、次の工程として梁や壁などの型枠を段階的に解体します。この作業では、コンクリートを損傷させないよう細心の注意を払い、バールなどの工具を用いて慎重に型枠を取り外します。
型枠の撤去後は、仕上げ検査を実施し、問題がないことを確認したうえで最終的な片づけ作業へと移ります。
型枠工事は、材料の拾い出しから始まり、各工程で精密さと慎重さが求められる作業です。すべての工程が安全性と品質の確保に直結しており、コンクリート建造物の完成において欠かせない重要な役割を果たします。
